診療点数について
診療点数について
当院では、医療の透明化や、患者様への情報提供を積極的に推進していく観点から、領収書の発行の際に、個別の診療報酬の算定項目が分かる明細書を無料で発行しております。また、公費負担医療の受給者で、医療費の自己負担のない方についても、明細書を無料で発行しております。明細書には、使用した薬剤の名称や行われた検査の名称などが記載されます。明細書の発行を希望されない方は受付にてその旨お申し出ください。
当院では、薬剤の一般名を記載する処方箋を交付することがあります。一般名処方とは、医師が患者様に必要な薬剤を、「商品名」ではなく「成分名」で表記した処方箋のことです。一般名処方は、同じ成分であれば薬価が低い薬剤を調剤することが可能となるため、医療費の軽減につながります。また、一般名処方により、同じ成分であれば、同じ効果が期待できるため、供給が不安定な医薬品を調剤する患者様の安全性が確保されます。ただし、一般名処方は、医療用医薬品として承認された商品名と異なる名称が処方箋に表示されるため、患者様が混乱することがあります。そのため、当院では、薬剤の供給状況等を踏まえつつ、一般名処方の趣旨を患者様に十分に説明することを心がけておりますが、ご不明な点はお気軽に医師にお問い合わせください。
オンライン資格確認システム導入の原則義務化を踏まえ、当院ではマイナンバーを用いた当該システムを導入しております。これにより質の高い診療を実施するための十分な情報を取得し、同情報を活用して診療を行います。正確な情報を取得・活用する為、マイナ保険証の利用にご協力をお願い致します。公費負担受給者証については、マイナ保険証では確認できませんので、必ず原本をお持ちください。
※現在使用している保険証が公的に有効である間は保険証の利用も可能です。
【初診時】
・マイナ保険証を利用していない場合
医療情報取得加算1:3点(月1回)
・マイナ保険証利用時または他の医療機関から診療情報の提供を受けた場合
医療情報取得加算2:1点(月1回)
【再診時】
・マイナ保険証を利用していない場合
医療情報取得加算3:2点(3月に1回)
・マイナ保険証利用時または他の医療機関から診療情報の提供を受けた場合
医療情報取得加算4:1点(3月に1回)
医療DX推進の体制に関する事項及び質の高い診療を実施するための十分な情報を取得し、活用して診療を行います。
当院では以下の通り医療DX推進の体制を整備し活用しております。
・オンライン請求の実施
・オンライン資格確認を行う体制の導入
・電子資格確認を利用し取得した診療情報を、閲覧又は活用できる体制の導入
・マイナン保険証の利用しやすい環境の整備
・マイナ保険証についての院内掲示
・電子処方箋の発行設備導入
以下については今後導入・整備する予定です。
・電子カルテ情報共有サービスを活用できる体制
年々増加する生活習慣病対策の一環としてこれまで算定してきた『特定疾患管理料』を廃止し、療養計画に基づいた治療管理を行う『生活習慣病管理料』へ移行となりました。患者様の個々に応じた目標設定、血圧や体重、食事、運動に関する具体的な指導内容、検査結果を記載した『療養計画書』を厚労省が指定した様式に従って作成いたします。これにより、より専門的・総合的な治療管理を行うことができるようになります。初回に関しては患者様より署名(サイン)を頂く必要がありますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。
リフィル処方せんとは症状が安定している患者に対して、医師の処方により医師及び薬剤師の適切な連携の下で、一定期間内に、最大3回まで反復利用できる処方せんです。当院では患者さんの状態に応じ、以下のいずれの対応も可能です。
・ 28日以上の長期の処方を行うこと
・ リフィル処方せんを発行すること
※ なお、長期処方やリフィル処方せんの交付が対応可能かは病状に応じて担当医が判断致します。
リフィル処方せんの留意点
①医師が患者の病状等を踏まえ、個別に投与期間を判断します。(最大3回まで)
② 投薬量に限度が定められている医薬品及び貼付剤(一部を除く)は、リフィル処方ができません。
③ 薬剤師から、体調や服薬状況の確認のため、同一の保険薬局で調剤を受けることを勧める説明をすることがあります。
④ 薬剤師から、次回の調剤予定の確認、予定される時期に患者が来局しない場合は、電話等により状況を確認することがあります。また、患者が他の薬局において調剤を受ける場合は、当該薬局に調剤の状況とともに必要な情報をあらかじめ提供することがあります。
⑤患者の体調変化を考慮し、リフィル処方せんの有効期間内であっても、薬剤師は、調剤を行わず患者に受診を勧め、処方医へ情報提供する場合があります。
当院は電子処方せん発行可能な保健医療機関となっております。電子処方せんとは、これまで紙で発行していた処方せんを電子化したものです。マイナ保険証と併せてご活用ください。
・複数の医療機関・薬局間での情報共有が可能になります。
複数の医療機関・薬局をまたがる過去のお薬情報を医師・薬剤師と共有することができます。同じ成分のお薬をもらうこと(重複投薬)や良くないお薬の飲み合わせを防ぐことができ、安心安全な医療に繋がります。
・自分のお薬情報が確認できます。
マイナポータルでご自身の直近のお薬情報を確認することができます。飲み合わせの確認等が可能になり、日常生活におけるお薬関連のリスクを抑えることができます。
・診療やお薬の受け取りが便利になります。
処方せんが電子化されるため、薬局に処方せん情報をあらかじめ送ることができます。オンライン診療なども受けやすくなります。
2024年10月から、長期収載品の保険給付の在り方の見直しとして、選定療養の仕組みが導入され、長期収載品を選択した場合の患者負担額が変更になります。
後発医薬品の上市後 5年以上経過したもの、または後発医薬品の置換率が50%以上となったものが対象です(注射剤や準先発品も対象に含まれます) 。品目リストについては厚生労働省のWEBサイトをご確認ください。外来患者様(院内処方、院外処方) 、在宅患者様が対象となります。診療報酬上の「在宅医療」「投薬」「注射」の薬剤料として算定する薬剤が対象で、「処置」や「手術」で使用される薬剤は対象外です。
処方医が医療上の必要性があると判断した場合 又は 後発医薬品の提供が困難な場合 は選定療養の対象外となります。
選定療養費としての徴収額は、以下となります。
①長期収載品と後発医薬品の最高価格帯との価格差の4分の 1を算出
②差額の4分の1を基に薬剤料 (点数) を算出
③薬剤料に10円をかけた金額に消費税額に相当する金額を加える